117回歯科医師国家試験
2024/03/16
患者さんとの雑談の中で、「そろそろ国家試験の発表なんだよね」という話をしていた。
まさかその何時間か後に発表があるとは思いもよらなかった。
現役学生で私の昭和大学は、東京歯科大学に次いで私立では2番目であった。
後輩たちはよく頑張ったということである。
この数値は、絞られた数字で、出願者全体で見ると88%となっている。
これは、私立の中では東京歯科大学をしのいでトップということになるようだ。
ちなみに医学部は全体で合格率は92%と出ている。
歯学部の現役生の合格率は81.5%で、1割以上低いことになる。
既定の点数をとれば合格する医学部に対して、上位何人という歯学部の方が当然厳しい。
歯医者はこれ以上いらないという厚労省の意思の表れである。
人口が減り、虫歯も歯周病も減り続けている現在では、ある意味当然といえるだろう。
40年以上前に、衛生の教授が、歯医者はいらなくなるといった言葉が現実化しつつある。
とはいえ、歯学部はあるのだし、歯科教育は続けられている。
来年以降どれだけ絞られるようになるのか。
大学や学生は戦々恐々としているというところだろう。